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20110423 第六回読書会

こんにちは!
4月23日に『ノルウェイの森』(村上春樹)の読書会が行われました!





新入生も交えての、初の読書会。
いつもより参加者も多く、活発な議論が繰り広げられました。

以下、挙げられた感想です。

・ジャケットの色でミドリに行き着くと予想できた
・村上春樹は答えを出さないことが多い。
・主人公はそのままふらふら生きると思う
・よくわからんかった……。
・シモネタが多いけど、あまりいやらしくない
・p130くらい。ハツミさんが特別扱いされてる意味が分からない。
・最後のシーン。自分がどこにいるかわからない の意味は?
・学生運動に冷たい印象
・ミドリが他に比べると異質
・女性陣がコンプレックスを抱えていて生々しい………
・最初と最後のシーンを対比させている
・全体として物悲しい
・立ち位置がわからない。
・ミドリ父のうわ言の意味は?
・本屋のPOPで「日本人なら必読」と。
・ナガサワの、フィクションに対する話が参考になる。
・村上春樹の作品はカッコつけ。
・視点:直子パートとミドリパートで別物
・登場人物がチャラい…
・ミドリの恋愛観に共感
・自殺者多くね?

[2011/05/27 追記]

・そもそも、ビートルズの某曲を「ノルウェイの森」と訳すのは誤訳で、じつは、ノルウェイの木の小屋みたいな意味らしい。…そういえば直子さんと小屋で。
・この小説の下巻の表装は緑色。これはストーリーのほうも、最後は緑と結ばれるってことを暗示してる。
・ワタナベ×直子×キヅキ(死)とワタナベ×レイコ×直子(死)の関係が対応してる。
 前者が発端となってこの話は、後者で解決する。レイコは終盤、直子の服を着ているし。
・直子をウツ病とみなすのは無粋かもしれないが、ウツ病患者は回復期に、“死ぬ勇気”がでるらしい。
・直子はワタナベを愛していない、ということを大分初期から自覚してるが、ひっぱりすぎ。ワタナベと寝たことに意味を求めようとしてるのか?
・ワタナベも直子のことは、直接には愛してはおらず、キズキの死に関する人物として執着してるだけだと考えて、2週目を読むとシックリきた。ワタナベが、自分が直子に抱いてるのは現実的に愛情ではないってことを自覚した瞬間に直子が死ぬあたりが、面白いと思う。
・↑そうは思わない。(!)

・「天気の良い日に美しい湖にボートを浮かべて空もきれいだし湖も美しいというのと同じように」・・・とレイコさんがたしなめるように、この小説は、ワタナベが愛してるのはどっちだとか決めなくてよさそう。

P160の、苺のショートケーキを窓から放り投げるような、緑の、完璧なわがまま(&それ相応の愛情をかえす)って恋愛観がよくわかる。

・↑わからない(笑)

・緑のキャラクターが村上春樹にしちゃ特異に思える。
・緑は、具体的、現実的なセリフが多い。
直子や主人公の、歯にもの(キズキ)が挟まったような物言いと、小説全体を眺めると中和されててよい。
・レイコさんもだけど下ネタにフランク。 フェミニズムは村上春樹の定番モチーフ。

・作者はノルウェイの森の作風だけはリアリズムだとかたる。
・ノルウェイの森には、シュールな展開、設定がない。

・ワタナベは、他の村上春樹作品にも描かれる、世界と距離をおいたタイプ。物事を深刻に考えない。
そして概ね心乱されたりはしないはずだが、ノルウェイの森に関しては10章で、生々しいキャラ、緑、に苦しめられている。村上春樹お得意の物事を深刻に考えないキャラが、リアリティに断罪されてるように思える。

・冒頭の飛行機のシーンとラストが対応してるわけじゃなくて接合性が悪い。
・冒頭のシーンいらなくないか。
・最後のチャプター、自分がどこにいるのかわからなくなる意味がわからない。

・村上春樹は他作IQ84や、世界の終わ…、海辺のカフカみたいに、2つのストーリーを平行進行させたりする。
ノルウェイの森もそう読めるのではないか。
緑シナリオと直子シナリオを交互にこなし。最後に直子シナリオでレイコと交わったから緑シナリオにうまく戻れず、ワタナベはラストに行き場を失ったのでは。

・永沢さんの「時の洗礼を受けてないものを読んで貴重な時間を無駄に費やしたくない」発言は有名だが、初出は英語の諺らしい。
・フィクションに関してはともかく、ノンフィクションなんかだと、あてはまらない。
・ハードカバーで出版されたがため、日の目をえじ消えていく本は多い。それに、ハードカバーは片手じゃ読みづらいし収納に困る、
だからまず文庫版から先に出版して、あとから愛蔵版としてハードカバーはつくればいい。
文庫のほうが買われやすいはず。
↑ハードカバーを先に売った方が作家は儲かるんじゃ。

・永沢さんは、他人と同じものを読んでいれば他人と同じ考え方しかできなくなると警戒してるが、
マンガならともかく活字には、読み手に解釈の余地がある。
某都知事もそんなことを意識してか、小説に関しては規制を加えない。

・永沢さんの選民意識がよみとれる。
永沢さんとは友達になれそうにない。
・ちなみに永沢さんみたいな奴は、村上・・・龍のほうにいっぱいでてくる。
永沢さんは頭がとんがってるんじゃないか。

・個人的にはグレートギャッツビーも魔の山も読んでないから、ワタナベがこれらを読んでることに意味を見いだせない。
・緑の家で車輪の下に、を読んでるが、さすがにこれは、車輪の下にを読むことに必然性はなさそうだ。
・小説やレコード内容は、わざと関係ないものをもってきたのかも。

エロゲみたい。緑エンド?(笑)
ハツミさんエンドがよかった。
・ハツミさんいい人だよね。
・ハツミさんとは寝てない。
・ハツミさんについて、主人公は、(下巻)P132で唐突にその魅力について悟るが、他の女性キャラクターに比べて登場が少ないし、わけわかんない。読み飛ばした。

・ワタナベや緑の、学生運動に対する視線は、かなり厳しい。作者の個人的な執着をかんじる。
・ワタナベの性格なら、「やれやれ」…と流してもいいものを、点呼を無視したりと積極的に抗ったり。
・村上春樹風のドライな?主人公が形づくられたのは、学生運動へのアンチテーゼでは。
・でも、現代日本の、最近の若者(笑)全般が無気力なのを、学生運動で傷ついたから…と関連づけるのは、誤りじゃないか。どっかでそんな説をきいたことがあるが、村上春樹の読みすぎじゃないか。

・風の歌を聞けなんかもそうだけど、話の冒頭なんかで、文章にできない、言葉にできないと嘆いてみせると、私小説として真剣味がすごく増すな、と。

・ノルウェイの森と、世界の終わりとハードボイルドワンダーランドは、自叙伝らしい。



・みんなすぐ寝すぎ。

・エロシーン多いよね。

・かわいい子じゃなくて、おばさんとのベッドシーンだったりするよね。
・上巻P267の、揺れない柳から金属の小鳥が落ちる夢が好き。意味わかんないけど。絵として。

・下巻P126の、深い竪穴に小石を投げ込んだみたいだった。という気まずい空気の比喩が好き。
・下巻P200の、桜の比喩がエグい。肉の甘く重い腐臭・・・

ノルウェイの原型の短編、蛍が素敵。
・↑突撃隊の蛍のシーンがメインなのかな。

【村上春樹について】

・天の邪鬼かもしれないが、有名すぎて手がのびない。

・わけもわからず村上春樹最高だぜ~というファンや、ミーハーな層がついてると、どうしても作家の印象も悪くなる。

・読んでる最中はきにならないが、読み終わった後、思い返すと、村上春樹は、気取ってるなと。

・村上春樹を読む行為自体が、ある種、なにかを気取っているのかもしれない。
・食べ物に気取りをかんじる。
・音楽に気取りをかんじる。


・コンプレックスをかかえた人が不完全でもいいんだよ~と囁きかけてくる、弱者に優しいストーリー。
・村上春樹はエンタメ以上文学未満のような。

・村上春樹を読むのは現実逃避の道具としては軽度で便利。





ふおおお、たくさん出ましたね。
わかりやすい作品とは言い難いだけに、みなさん疑問に思うところが多くあった様子。

有名作だけあって、既に読了済の人もちらほら。
新入生も意見・感想をたくさん述べてくれました!

次回の読書会は、以下のとおりです。

日時:2011年5月28日土曜日 19:40~
場所:未定。メーリスにて。
課題本:

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